結婚式でよく聞くジンクスや迷信の由来とは?

結婚式は人生の中でも最も大切なイベントの一つです。

そのため、結婚式には古くから多くのジンクスや迷信が存在します。
これらのジンクスや迷信には、幸せを呼び込むものや、不幸を避けるためのものなど、
様々な意味が込められています。

今回は、結婚式でよく聞くジンクスや迷信の由来について解説し、その背景にある意味を探ってみましょう。

1. 「Something Old, Something New, Something Borrowed, Something Blue」

このフレーズは、イギリス発祥の結婚式の伝統で、新婦が幸せな結婚生活を送るために守るべきとされるおまじないです。

それぞれのアイテムには次のような意味があります。

  • Something Old(何か古いもの): 家族や過去とのつながりを象徴し、新婦が育った環境や家族の愛情を大切にする意味が込められています。
  • Something New(何か新しいもの): 新しい生活への期待や、未来への希望を表しています。
  • Something Borrowed(何か借りたもの): 幸せな結婚生活を送っている人から借りることで、その幸運を分けてもらうという意味があります。
  • Something Blue(何か青いもの): 青は純潔と忠誠を象徴する色で、新婦の清らかさや夫婦の誠実さを表しています。

この伝統的なおまじないは、今でも多くの花嫁が取り入れており、結婚式の定番とも言えるジンクスです。

2. 新郎新婦が見合わない結婚式当日

結婚式当日、新郎新婦がセレモニーの前にお互いを見てはいけないという迷信もよく聞きます。

この迷信は、かつての「見合い結婚」や「お見合い婚」が主流だった時代に由来しています。

昔は、新郎が結婚式の当日に初めて新婦を目にすることもあり、セレモニー前に顔を合わせてしまうと、何らかの理由で結婚を取りやめることになるのではないかという不安から生まれたとされています。

現在ではロマンティックな理由でこの伝統を守るカップルも多く、新郎が新婦の姿を初めて見る瞬間を大切にするため、セレモニーまで顔を合わせないようにすることが一般的です。

3. ウェディングケーキのカットと一緒に食べる儀式

ウェディングケーキのカットと、その後の新郎新婦がケーキをお互いに食べさせ合う儀式も、ジンクスとして根強く残っています。

この行為は、結婚生活の初めにお互いを思いやり、支え合うことを象徴しています。

ケーキカットは、新郎新婦が協力して初めての共同作業を行うという意味があり、お互いに食べさせ合うことで、これからの生活でも相手を大切にし、支え合うことを誓うという意味が込められています。

また、ケーキの層を切り分けるという行為は、夫婦が今後の人生においても成功と繁栄を共に分かち合うことを象徴しています。

4. 結婚指輪を左手の薬指にする理由

結婚指輪を左手の薬指に着ける理由も、多くの文化で共通しているジンクスです。

古代ローマでは、左手の薬指には「ベナ・アモリス(Vena Amoris)」という「愛の静脈」が通っていると信じられていました。

この静脈は直接心臓につながっているとされていたため、愛と永遠の絆を象徴する結婚指輪をこの指に着ける習慣が生まれました。

現在でも多くの国で、結婚指輪を左手の薬指に着ける習慣が続いており、愛と忠誠を象徴する重要な意味を持っています。

5. 雨の日の結婚式は幸運の象徴

「雨の日の結婚式は幸運をもたらす」という迷信もよく耳にします。

この迷信は、さまざまな国や文化で見られますが、特にインドやフランスでは強く信じられています。

雨は、豊作や豊かさを象徴するものとされており、結婚式の日に降る雨は、夫婦が繁栄し、豊かな生活を送るという意味が込められています。

また、雨は「洗い流す」という象徴でもあり、過去の悲しみや不幸を洗い流し、新しい生活を清らかな心で始めることができると信じられています。

したがって、雨の日に結婚式を挙げることは、幸運と新たなスタートを祝う良い兆しとされています。

6. 花嫁のベールを下ろす理由

花嫁がベールを下ろして結婚式に臨むという習慣には、古くからの迷信が関わっています。

古代ギリシャやローマでは、花嫁が邪悪な霊から守られるようにと、ベールをかぶる習慣がありました。ベールは花嫁を見えなくすることで、悪い霊からの妨害を防ぐと考えられていたのです。

また、中世ヨーロッパでは、花嫁が高貴な女性であることを示すために、ベールを使ってその美しさを隠していました。今日でも、花嫁がベールを下ろして入場し、新郎に顔を見せる瞬間は、神聖で特別なものとして扱われています。

7. 新郎が花嫁を抱きかかえて部屋に入る理由

結婚式後、新郎が花嫁を抱きかかえて新居に入るという儀式も、多くの文化で見られる伝統です。
この儀式には、花嫁を守り、幸せな生活を送るためのジンクスが込められています。

古代ローマでは、花嫁が新居の敷居につまずくと不幸が訪れると信じられていたため、新郎が花嫁を抱きかかえて入ることで、そのような不幸を避けようとしました。また、邪悪な霊から花嫁を守るためにも、この儀式が行われていたとされています。

8. 花嫁が「何か借りたもの」を持つ理由

「何か借りたもの」を持つという習慣は、幸せな結婚生活を送っている人からその幸運を借りて、同じように幸せになれるようにという願いが込められています。

結婚式の日に「何か借りたもの」を持つことで、花嫁もその幸運を分けてもらい、素晴らしい結婚生活を送ることができると信じられています。

このジンクスは、古くから伝わるものであり、友人や家族から幸運を借りることで、結婚後の生活が順調に進むことを祈る意味があります。

9. 花嫁が家を出るときに鏡を見る理由

花嫁が家を出るときに鏡を見るという習慣は、古くからのジンクスに基づいています。

この習慣には、花嫁が自分自身を見つめ直し、結婚生活に対して心を清らかに保つという意味が込められています。

鏡を見ることで、花嫁が自分の内面と向き合い、幸せな結婚生活を迎える準備が整うと信じられています。

また、鏡は未来を映し出すとも考えられており、花嫁が結婚後の未来を見据えて、一歩踏み出す準備をする象徴としても用いられています。

10. ブーケトスで次の花嫁を決める理由

結婚式でよく見られるブーケトスも、ジンクスに基づいた伝統的な習慣です。

花嫁が背を向けてブーケを投げ、キャッチした未婚の女性が次に結婚するという迷信があります。
この習慣は、古くは幸運の象徴とされ、ブーケを受け取ることでその幸運が次の花嫁にもたらされると考えられていました。

ブーケトスは、結婚式のクライマックスの一つとして、多くのカップルに愛されています。また、ゲスト同士の交流を深める楽しいイベントとしても人気です。

まとめ

結婚式には、古くから伝わる多くのジンクスや迷信が存在します。

これらのジンクスには、それぞれ意味や由来があり、結婚式をより特別なものにするための大切な要素として受け継がれています。

新郎新婦がこれらの伝統を取り入れることで、より意味深く、忘れられない結婚式を挙げることができるでしょう。

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